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生き活きケア
生き活きケア(95)デイサービス「フレンドリーあいわ」2015年7月28日15時34分

生活行為獲得のためのプログラム 介護職員の定着率向上にも寄与

 沖縄県那覇市のデイサービス「フレンドリーあいわ」(高江洲ゆりか社長)は、利用者が在宅生活を続けられるように日常生活動作の維持・向上に力を入れている。介護職員についても、経験年数5年以上の介護職員の割合が66.7%(介護サービス情報の公表より)を占めるなど、職員の定着率も高い。このことは、利用者にとっても、馴染みの顔がいる所という評価につながり、利用者・介護者双方に効果を与えている。

「死ぬまで歩けることを目指す」デイサービス

0312aiwa2.jpg 那覇市の新都心からほど近い「フレンドリーあいわ」は、グループの運営するクリニックのビルに事業所を構える。通常規模40人定員の事業所で、平均要介護度は1.2~1.5と軽度者が多い。長寿県らしく利用者のうち100歳以上が3人おり、最高齢は105歳。

 生活相談員の田場恵介主任は「日常生活活動に取り組んでもらっており、利用をはじめてから、介護度の改善がみられる人も多い」と話す。

 事業所として「死ぬまで歩けることを目指す」を掲げており、一日のプログラムも、午前中は0.5~1㎏のおもりを使った下肢筋力トレーニングを集団で実施し、午後からは14種の個別プログラム(趣味・教養・学習など)を選択して取り組む。トレーニングは自宅に帰ってもできる内容で継続性が高く、午後の選択プログラムは、自由度が高くマンネリ化しないと利用者からの評判も高い。

 たとえば、車いすを使用して移動する人であっても、食事などでテーブルに着けば、移乗してイスに腰掛けるように誘導する。その際も、介護職は極力補助者に徹することで、自らの力を最大限引き出すようにする。こうしたことの積み重ねが、自宅に帰ってからの生活行為動作の向上につながっているという。

利用者の自己選択を徹底

 選択制プログラムだけでなく、利用者は、あらゆる場面で自己選択を迫られる。水分補給ひとつにしても「お水か、コーヒーか、紅茶か、スポーツドリンクか」など、その都度本人に確認する程に徹底している。単にケアを受ける場合に比べて、認知症予防の効果への期待もある。デイサービスにいるときだけのレスパイト機能ではなく、あくまでも在宅生活の維持を見据えた取り組みを事業所内で実践していることが特徴だ。

 利用者も健康意識の高い人が、好んで同事業所の利用をする。「ほかのデイサービスを見学しても、あまり乗り気でなかった人が、進んで我々の事業所を選択してくれた」と田場主任は話す。軽度の引きこもりがちの高齢者を惹きつけ、参加したくなるデイサービスの実践がうまく機能しているようだ。

 個性的な取り組みはケアマネジャーからの評価も高く、50~60%は他法人のケアマネジャーの利用者となっている。
馴染みの介護職員が利用者評価にも

 経験年数5年以上の介護職員の割合が66.7%と高いことも目を引く。田場主任は「特別に給与が高いということはありません。ただ、各人が有休をとれるようにする、残業はしない、相談員が事務作業もするなど、チームワークを大切にし、働きやすい職場を作ってきたことが今につながっている」と話す。利用者が比較的軽度であることも、介護職に過度な負担をかけないことにつながっているようだ。

 顔馴染みの介護職がいることは、利用者にとっても安心感・親しみやすさとして評価されている。

 報酬改定で厳しい内容が示されたデイサービスは、単なるレスパイト機能だけでは事業継続ができないほどの状況に追い込まれた。生活機能向上というデイサービスにこそ期待される事業展開と成功は、ほかの事業者にとっても示唆に富む事例ではなかろうか。

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