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シニア住まい塾《111》「荻窪家族レジデンス」2016年9月 7日07時00分

住民の知恵とヒントがてんこ盛り

 東京都杉並区にある「荻窪家族レジデンス」は、シェアハウスやグループリビング、多世代長屋、賃貸共同住宅などの分野にあてはまる住まいです。同レジデンスは、瑠璃川正子さんが両親から引き継いだ200坪の土地に、地域住民やサポートしてくれる人たちと一緒に造った「参加型の賃貸住宅」です。

0815senior1.jpg 今までの多世代住宅の多くは、入居者間で助けあうシステムのところが多かったのですが、荻窪家族レジデンスは地域住民、地域資源を取り込んで助け合う仕組みに力をいれています。場所、時間、役割などをシェアしあい、入居者に介護が必要になった時には介護保険サービスのほかに地域の助けを借りる、をめざしている住まいです。

 瑠璃川さんは「老人の館」にはしたくないと、単身者向け賃貸住宅、子育て支援機能、工房・工作室、「マイ書棚」をとりいれる館を希望しました。その考えに沿って集まってくれた人たちでつくった住まいで、多方面からの知恵と工夫が盛り込まれています。

建物は、鉄筋コンクリート3階建て、打ちっぱなしのコンクリートにグリーン系の塗料、2階のトップライトには雨水散水による水冷システムがあるおしゃれで現代風な造りです。

0815senior2.jpg 地域に開いた1階の交流ラウンジの名称は、かかわるメンバーで「百人力サロン」と決めました。我が家の一角に知らない人が集まる住まいですから、安心、信頼、心地よさも必要と「百人力」の会員は推薦制度を取り入れました。

 百人力サロンだけでなく、集会室やアトリエなども含めての使い方などを話し合い、結論を出すまでのプロセスを大事にし、いろいろなワークショップを重ねることで「荻窪家族プロジェクト」の知的財産も増えました。

 3階には瑠璃川さん夫婦の住まいと共同浴場、個浴、屋上庭園があり、入居者の居室は2階に10戸、1階に4戸(各戸25㎡)。居室は木材が多く使われているフローリング。トイレと洗面台とシャワーのコーナーがあり、ミニキッチン、エアコン、収納、インターホン、火災報知器、警備システムもあります。北向きの部屋には床暖房がついています。

 荻窪駅から徒歩7分、目の前には太田黒元雄氏の屋敷跡を、杉並区が整備した公園がある落ち着いた立地です。運営面からいうと家賃だけで建設費を返済していくわけですから、瑠璃川さんの経済的負担も大変で、入居者を募る方法を模索中です。

0815senior3.jpg 在宅ワーカーの若いご夫婦のほか、60代、80代、90代の一人暮らしの方が入居しています。居室を仕事場として起業したい人には、地域住民の知恵やヒントがてんこ盛りでプラスされます。お年寄りには老人ホームより若さと活気があるのが好評で、医療、健康、介護などの相談援助があり、なおかつ管理はされず見守りがあるのがうれしいそうです。

 希望者には夕食宅配も近くのお店と検討中とのこと。大型犬も可です。新しい時代に向かっている住まいといえるでしょう。

 入居時=前家賃1カ月分と敷金2カ月分が必要。月費用=12万8,000円~15万6,000円(家賃11~13万8,000円+共益費7,000円+設備費8,000円+荻窪家族会費3,000円)。連帯保証人は不要、緊急連絡先必要。成年後見人OK。

 「荻窪家族レジデンス」=東京都杉並区荻窪4-24-18、FAX050・3730・6872。

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