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シニア住まい塾《93》 健康型有料老人ホーム「ハートピア熱海」2015年3月 9日09時48分

 有料老人ホームには、健康型有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、介護型有料老人ホームがあります。その中で健康型とうたっている所は本当に少ないです。

 静岡県のJR熱海駅からはシャトルバスが1日に7本出ていますが、健康型有料老人ホーム「ハートピア熱海」へは路線バスで「伊豆山小学校」下車。施設のすぐ隣には旧国幣小社である伊豆山神社があります。ちなみにこの神社は、源頼朝と北条政子が結ばれた神社です。

0115senior.jpg ホテルの食堂からは海が一望でき、晴れた日には海に浮かぶ初島や大島が見えます。手入れの行き届いた庭の向こうは緑濃い森、庭続きに伊豆山神社まで散策できる所に位置しています。

 元々は厚生年金事業振興団が運営していたもので、1963年に有料老人ホームをスタートしたのが「ハートピア熱海」の原点。その後ホテルを併設し、現在ではホテルと有料老人ホーム棟が併設された建物になっています。

 現在の運営母体は民間の「綾羽グループ」。この会社は、アヤハエンジニアリング、不動産、環境開発、ゴルフ倶楽部、高校、運輸、倉庫、自動車教習所など多方面の事業を行っている会社です。ホテルとしては「アヤハレークサイドホテル」と「ハートピア熱海」を運営。厚生年金事業振興団から2010年にアヤハに移譲しました。

 民間運営になると発表した直後、入居者の約半数が退居したという経由があります。そこで、アヤハでは年金生活者が安心して暮らせる住まいをと、当時入居金40万円だったのを、20万円にしました。これは退居時の現状修復代で、残りは入居者に返還されます。

 建築資材は今どきの新建材ではないので、重厚さのあるたたずまい。壁一面にある銅板の作品は、素人の私が見てもすばらしいもので、昔の建築物が持つ重みと共用部に余裕があります。談話室は天井が高く、庭に面したガラスは一面の大窓でとても明るいです。

0115senior2.jpg 定員は52名(42室、夫婦部屋ありで現在は3組が夫婦入居)です。入居規程は、▽介護認定を受ける前の人▽60歳以上(夫婦の場合・配偶者は60歳未満でも可)▽日常生活に支障のない健康状態で共同生活ができる▽確実な保証人(3親等内)が1人▽月々の利用料の支払いができる▽入居時に保証金の20万円を納付――となっています。

 利用期間は1年以上ですが、厚生年金時代からの入居者で15年居る方もいます。退居は、自分の身の回りの事ができなくなる、食堂での配下膳ができない、歩いて食堂まで来られない、などが判定基準になります。ところどころ、段差があるのですが、あえて段差ありにしているのは自立支援とリハビリの役を担うためです。

 掃除や買い物などの生活支援を自費ヘルパーさんに頼んで生活している人もいますが、介護保険の判定がおりる前に退居になります。入院の場合は、3カ月まで居室は確保できますが、リハビリをして戻れそうなら、空室期間がもう少し延びてもよし、という規則です。なお、一時的に風邪を引いて食堂に来られないなどの時には、職員がお世話をしてくれます。

 「ハートピア熱海」の一番の魅力は、料金が年金生活者向きになっていることです。夫婦用(和室6畳+4畳に板敷きのタンス置場、南向きに廊下とベランダ、玄関には天井までの大きな靴箱と収納が2カ所、トイレ、洗面台、ミニキッチン)で月額1人12万円(3食込み、消費税込み)。居室タイプは他にもあり、12万~14万8,000円まで。いずれも3食込みの料金で、全室南向き。部屋が広い方が高いとは限らず、後から新設した居室もあるので新旧によっても料金の差があるようです。

 当日たまたま空室があり、12万円の居室を見せて頂きました。障子が立てられて、廊下も欄間もある大変落ち着いた「和」のお部屋でした。

 看護師が1日おきにいて、健康相談にのってもらえるほか、嘱託医による健康講話と健康相談が月に2回受けられます。ハートピア熱海の一番のごちそうは温泉で、ホテルよりも濃い源泉です。有料老人ホーム内にある専用の温泉を朝6時半から午前8時までと、午後1時から午後9時まで利用できます。

 欠点は、居室内では火を使えないこと。ストーブ、コンロ、仏壇のローソクもだめで、居室内では、エアコン、電気毛布、電気調理器などを使用します。

 居室に家族や保証人が宿泊するのは1泊1,000円(食費は別途)。入居希望者は、原則体験宿泊をする決まり(1泊4,500円、3食込み)です。

 健康な間は元気な人の中で暮したい、というのが多くの高齢者の気持ちです。介護状態の重い人の中に入ると、気持ちが滅入ってしまう、というのはよくききます。連れ合いに先立たれた後、ひとり暮らしは淋しいと、ここで数年暮す方が多いそうです。介護を受けるようになったら介護専用のホームに移る、または自宅に戻って介護保険の在宅サービスを使う、という方がほとんどです。ハートピア熱海から、介護付き有料老人ホームに移りたいという方は、職員のほかに「シニア住まい塾」も相談に応じます。

 入居者は、年に2回の日帰りバス旅行で富士山の麓まで行ったり、酒蔵を訪ねたり、お花見を楽しんだりしています。定期的なイベントのほかに、毎月の誕生会には、ホテルの懐石料理とお酒も出るそうです。月に1度の顔会わせ会はみなさんのお楽しみになっています。現在1室の空室があります。

 「ハートピア熱海」=静岡県熱海市伊豆山717-18、☎0557・80・2100。

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