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プリズム・社説 「プリズム」 (2013年12月10日号)2013年12月 1日09時00分

 11月27曰の介護保険部会で15年改正に向けた意見の素案が出され、15年改正の基本がほぼ固まった。法案改正の根拠となる、社会保障制度改革のプログラム法案の国会成立が遅れ、この日集約ができなかった。団塊の世代が75歳に達する25年に、自分たちのまちの高齢者の状況がどうなっていて、その対応をどうするのかというビジョンを、ロードマップの形で作成することを、国は保険者に求めた。「給付の重点化や効率化」の先にある絵を、条件の異なる地域というキャンバスにしっかりと描かせる考えだ。

 何よりも一番の問題は「介護人材の確保」だろう。「素案」に盛られた対処策に新昧はなく、必要な人材数を充たせるまでには、ほど遠い感がある。介護報酬の引き上げは、保険料の増額になるから、と戦意が乏しい。25年に向けて毎年介護人材を7万人前後増やす必要があるとしながら、現状は年間にその4分の1程度しか人材は増えていないのだ。これで、人材確保に向けたロードマップを作ることができるだろうか。

 「欲しいものより、いまあるものを磨く」と言う。答えは他にあるのではなく、答えは内にある。介護職の定着率が高まることを考えよう。給料が安くて生活できないから辞めるというのなら、給料があがる方策をとる。腰痛の発生など、介護職の健康不安は早急に取り除く。多様な働き方ができ、短時間勤務でも、かえって高給で処すなど介護の仕事を、単にイメージの改善ではなく、人が集まる魅力的なものに変えていく。

 ケアのあり方も合理的に見直す時期に来ているのかも知れない。限られた人数で、多くの要介護者をみていくのは、おのずと限界がある。ケアの質と効率性、その両方の確保をどのように図っていくのか。効率的な仕事のしかたは、専門性の一部である。人材の確保なく介護が語れなくなる日が来ないように。

 今年一年、ご愛読ありがとうございました。来年も、シルバー産業市場の最新状況を分かりやすくお伝えいたします。

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